2009年6月23日火曜日

実現化にむけて

環境とアート ゼミ記録 2009/06/23

参加者:岩佐、小此木、米倉、高橋、壬生、松野、北浦、岸


晴れて北名古屋市のモニュメント公募に入選しました!


まず今日のゼミは北名古屋市の公募入選の報告会から始まりました。






実現化にむけて・・・数々の問題点が浮かび上がってきました。

①現地制作ができるのか 

・北名古屋市側は従来の置き彫刻を想定しているようなので、作品をつくるプロセスが他の作品とは違うことを説明しなければならない。

・また2次審査というのが12月上旬に予定されており、その時に作品がちゃんとつくられているか確認があります。現地制作しなければつくれないので、この時点では、詳しい図面しか出せないのではないか。

②ガラスブロックの中に入れる思い出の品々の集め方

・市の広報などで呼びかけるつもりだが、もしも出来ないとなったときのために、集め方を何パターンも考えておいたほうがいい。また集める品もかなり制限しなければならない。


③照明の問題

・北名古屋市側はランニングコストはかけれないという話なので、照明は使えないようだ。しかしブラックライトで照らせないとなると、最初のコンセプトから変わってくるのも事実である。それでも作品として成立させなければならないのだが・・・なんとかしてブラックライトを使用できるようにはならないのか。


               そのために・・・          


   1年でどれくらいの消費電力がかかるのか。

   動力電源を私たちで引いたらどれくらいかかるのか。


   この2点を事前に調べて交渉してみよう!

このように多くの問題点はありますが、チームみんなでひとつひとつクリアーしていき協力して作品をつくり上げていきましょう!!



余談になりますが・・・・今日6月23日はイギリスでは一番長い日らしいです。フェアリーリングと言いイギリス中から妖精たちが集まって、昨日から今日にかけて踊りを踊るみたいです。また、ストーンサークルや、ケルト民族の文化について土屋先生が熱弁。これからもイギリスの話や色んな話を聞かせてください。

次回のゼミ

6/30 愛知県岡崎市へ。

     額田町の森林問題について、動向リサーチ。

     各自、森林問題を下調べしておきましょう。

2009年6月21日日曜日

祝・入選!!

614(日)に審査会が行われました。




国内で活動する彫刻家など174名から、模型や写真パネルなど228点の応募があり、一次審査では入選候補作品10点が選ばれました。


ゼミからは3作品を出展したのですが、そのうちの1点が入賞しました。

入選作品は《記憶の声》です。


応募の際には、チーム編成をして作品を出しましたが、今後はゼミのみんなで協力して実現させていきます。

設置に向けて忙しくなりそうです。

モニュメント選考審査会報告北名古屋市HP

2009年6月16日火曜日

報告会

環境とアート ゼミ記録 2009/06/16

参加者:岩佐、小此木、米倉、高橋、岸、松野、北浦





自分たちのつくる作品が社会とどのように関わっていくのか、ということについて考えられたか?

 起案からプレゼンまでのプロセスに気を配ることができた。

 今までの個人では考えられないようなプロセスであり、その上で出てきたものとなった。

 「記憶の声」については、地域の人と関わることを重要視した。

 先日の北川フラム氏の講義にもあったファーレ立川などと比較すると、この景観計画には全体に流れる大きな意志のようなものが掴みにくいように感じた。プロデューサーがいないように思われた。

 例えば、ある場所に10点の作品を設置するとして、それを一人の作家が計画すれば景観の統一感は出てくるだろう。しかしこのコンペ自体はそのような趣旨ではないと思われる。







まとめ

 日本では、時には通りの交通を妨げるようにして置かれている作品もあるが、 普通は都市計画の一環としてアートの提案を行う。

   例:アーティストの考えるサイン計画・・・ものを置くことだけがアートではない。

 作品をつくるということだけでなく、プレゼンテーションを行うことで、他者を意識せざるを得なくなる。

 そういった姿勢を個人の作品においても取り入れてほしい。



連絡事項

次回ゼミ

 6/23,30のどちらかで、岡崎市(愛知県)へ。

 内容:額田町の森林環境問題について、動向のリサーチ。

 各自、森林環境問題について下調べしておくこと。



2009年6月13日土曜日

座れない椅子

チームメンバー: 北浦智恵 小此木梢美 米倉竜英 壬生真代



コンセプト

「座れない椅子」は、均整の取れていない造形によって、まるで意志を持つ生き物のようだ。 本来、人が座る目的で生み出されるこの人工物が、おどけた姿で巨大化し、私たちの前に現れる。 その傍らでは、植物が椅子の座面を突き抜けて成長し、のびのびと花を咲かせる。植物には、芽吹き、 育ち、花を咲かせ、やがては枯れるという生命の事実、そして時に人工物を凌駕する脅威がある。 「座れない椅子」は、ともすれば忘れがちな生命のダイナミズムを私たちに教えてくれる。


素材: 鉄 

 サイズ: W1000×2000×800 /mm


デッサン



模型



展開図




イメージ図




色の提案

設置現場が施工中ということもあり、椅子の色は現場に相応しい色を選ぶこととし、幾つかの提案をする。



     塗装(モデルは赤)  錆を見せる  ステンレス仕上げ



記憶の声

メンバー:岸美智代 高橋健太朗 岩佐美帆 松野実香


北名古屋市に応募した2つ目の案です


コンセプト

この地域に住む人々の協力を得て個人との関わりを持つ物を集め、ガラスブロックを積み上げた巨大な箱(立方体)の中へ再構成して組み込む。夜それは輝きを得て街に彩りを放ちはじめ、人と人とを結び付ける役割を持つオブジェへと生まれ変わる。また、提供したという行為を共有することで街の人々が新たなコミュニケーションのきっかけを持ち、やがてそれが大きな一体感として街全体を包み込む。最も重要な事は、住民と物と提案者とが三位一体となって初めて成立する作品である事。そして人と人との関わり合いの中で、心の豊かさを得ることこそが日々の生活を送る上での活力・癒しと成りうるのだと見出す事である。



模型


完成イメージ図




図面



素材:ガラスブロック・地域の人々から集めた品・ライト

サイズ:W1000×2000×700mm


設置イメージ図




結果は6月21日に発表です

よい結果がでてくれることを期待しています

街の鏡

メンバー:岸美智代 高橋健太朗 岩佐美帆 松野実香


このチームは2つ案を提出しました。1つ目の案が「街の鏡」です!



コンセプト

ステンレス板が敷地内から発生し、風や街の空気の動きによって揺らいでいる様子を作りす。街の風景を映しこむことによって、人々に不思議な感覚を与えると共に、時間の変化や季節の移り変わりを感じてもらいたい。


模型



素材:ステンレス

サイズ:W1000×2000×800mm


映り込みイメージ図




感想

岸:チーム内で様々な意見が飛び交う中、プランが新たな形へと変貌していく様にグループワークならではの面白さを感じました。とてもタイトなスケジュールでしたが、協力し合い学ぶことも多い充実した期間になったと思います。実際に設置された様子を見てみたいです.


高橋:プレゼンボードの作り方を覚えて、スキルアップしたぜーーーーー


岩佐:今回のプロジェクトでは自分のアイデアを人に伝えることの難しさを痛感した。頭の中では完璧でもそれを言葉や絵にして伝えることには、たくさんの行程や仕事を必要とするのだと学んだ。それは同時に自分のアイデアを客観的に検討するいい方法であることもわかった。


松野:チームでひとつの目的に向かって作品を作り上げていく難しさを感じながらも、粘り強くみんなで試行錯誤をしていきました。出来上がった作品は一人ではつくり上げられないものです。私ひとりでは出てこないようなアイディア、知識や技術をチームで行うことによって多くのことを自分の中に吸収できたと思います。そしてこの経験を次に生かしていきたいと思います!

みなさん本当にお疲れ様でした!!! 

2009年6月6日土曜日

各チームが発展させた案の発表とチェック

環境とアート ゼミ記録 2009/06/06


参加者:岩佐、小此木、米倉、高橋、岸、松野、北浦

この作品は北名古屋市のオーダーメイドになりうるか?






ステンレスチーム 

ゆれるステンレス

前回のプランから考えたこと 


 ・敷地面積(100×80cm)を考えて、中に人が入れるだけの空間を確保することが困難。


 ・ひとつのかたち・・・エッジがたっていると危険→角を丸くする。


 ・草むらのイメージでランダムに配置する。→角度を変えた配置で、反射効果等見え方の多様性をねらう。




密度が高くないか。風が吹いたらぶつかりそう。傷がついたら鏡面の効果が無くなる。


 少し本数を減らしたらどうか。ぶつかりの軽減と、向こう側が見え隠れする要素を取り入れることができる。


 エッジの危険・・・角は少し落とせば問題ないだろう。





草むらのイメージと言っているが、この見え方で共通言語になりうるのか疑問。


 ・・・かたち?密度の問題か?


 草むらのイメージは最初からあったのか?途中で出てきたものなのか。「草むらに見える」ということでこの方向に進んだのであれば、当初のイメージからずれてしまっていないか。


ステンレスの映り込みやかたちの集積した面白さと、草むらに見えるということを混同しないほうがよいだろう。


名古屋駅西口の百合のモニュメントに似ているが、迫力負けしている。




つむ


 ・地面を突き破って盛り上がってくるイメージ。


 ・植物の芽の力を表現、玉は種のイメージ。






説明しすぎでないか。70年代の野外彫刻によく見られたパターンを現代でやっても面白くない。玉のサイズも大きければ別だが、この敷地内のサイズではどうか。また、玉というかたちの必然性はどこから来たのか。「さも意味ありなん」とかんじさせる割には何がしたいのかわからない。予算的にステンレスの鋳物というわけにはいかない。プロセスの中で要素がプラスされてばかりで、マイナスがなされていない。



花チーム 


 ・植物は季節によって植え替える。


 ・日々の変化を作品に取り込む。


 ・座れない椅子+植物







植物をどう絡めていくのかがポイントになる。

コンペのフォーマットからは外れているので(ランニングコストの問題)、それを超える魅力をアピールしていかないと厳しい。




椅子・・・既製品をもってきても面白くない。椅子+植物の組み合わせだけでいえば、ガーデニングの世界にあるし、そちらのほうがよっぽど面白い。それよりも、デフォルメしたかたち、サイズで構成したらどうか。そういった意味でかたちを出してこなくてはならないのに、それが全然練られていない。かたちの強さを出してほしい。年中花が咲くわけではないので、植物がないときの状態、見え方も考慮しておかなければならない。




まとめ


アートという立場から、切り口となる自分たちの位置をはっきりとさせてほしい。


「どんな方向から何をつくっていくのか」


チームで進めていくときに、全員が責任の所在を持つこと。


4人いれば25%ずつを持ち寄るのではなく、各自が100%のモチベーションで臨んでほしい。


ここからもう一度プランを練り直して応募までもっていくこと。


時間は無いがまだやれる、ぎりぎりまで粘ってほしい。






確認事項


申込書の郵送リミット・・・6/4(木)17時(郵便局)


模型搬入・・・6/13(土)次回ゼミ(6/9)では、応募した最終案の模型チェックを行います。